ユビキタス大和4巻〜読書感想文〜

読み終わった後、帯に記載されているように、「グッバイ、ユビちゃん!」という想いに駆られた。

この漫画と出会い、とても楽しい日々を過ごさせていただきました。それは、ユビという特異なキャラクターに魅せられてたからだろう。ゆえに、ユビには、グッバイと。そして、お疲れ様と言いたい。

正直読み終わった後、先生へ手紙http://d.hatena.ne.jp/f-shi/20100716/1279281274でも書いたように1、2巻のクオリティーの高さは感じられなかった。やはり、その原因はそば屋のオヤジが毎回出演しなかったことにあるように思える。それほどオヤジは、漫画の面白さを決定づける重要な地位を占めていた。そのため、オヤジがいないという状況がユビ、あるいは八戸という素晴らしいキャラクターたちに負担をかけてしまっており、漫画全体の勢いを削いでしまった。えふは、八戸流星が好きだった。ユビを火あぶりにしたシーンなんてこんなに笑えるとは、と思えたほどだった。いつも八戸が出演する回はハズレがない、そう思ってた。まさに「ついでに、とんちんかん」という名作中におけるあまちくんに匹敵するキャラクターと評価しうるでしょう。しかし、4巻では、八戸の言動がコマを進める前に予想できてしまい、その勢いが失われてしまっていた。この点は非常に残念だ。

ただ、読み終わった後も何度も読んでみる。そうすると、意外にも言うほど悪いもんじゃないのでは?って思えるようにもなってきている。オヤジがヘリコプターになり、最終的には木になってしまうという、おいおいな展開も、万人ウケしないだろうけど、えふは嫌いと言うわけではない。また、1、2巻と異なる点は、ルノアール兄弟先生の新境地とも評価することが可能だ。

ルノアール兄弟先生の新しい作品がはやく読みたい。期待しています。。

一ファンより。。。