ルノアール兄弟先生への手紙 〜漫画雑感〜

拝啓 先生へ
先生の作品に初めて出会ったのはいつだったでしょうか?

ヤングマガジン誌上で出会って以降、先生の作品を拝読させていただいておりましたが、ユビキタス大和は大変遺憾ながら打ち切りの憂き目にあわれてしまいました。

このユビキタス大和に出会わなければ人生はもっとつらいものになっていたと思います。躍動するキャラクター、計算しつくされた笑いなどクオリティーの高さは目をみはるものがありました。近年、社会派やドラマを意識したかのような漫画が跋扈する中で、ギャグ漫画を追求する姿勢は心あるファンから支持されていました。
http://kc.kodansha.co.jp/content/top.php/1000004510

しかし、ギャグ漫画の性格上クオリティーを維持するのは大変難しく、先生も例外ではありませんでした。今日購入したユビキタス大和3巻はその1・2巻と比較すれば、やはり劣るものと言わざるをえませんでした(ずいぶん前から3巻は発売されていましたが、すっかり購入するのを忘れていました)。おそらく、8月6日に発売される4巻で終わることになるでしょう。えふは様々な思いを抱えてその日を待つことにします。次回作を楽しみにお待ちしております。では、お元気で。敬具

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やっぱり、漫画って難しいですね。僕の大好きな漫画家の作品が打ち切られました(まあ、結構前でしたけど)。個人的に社会問題を意識した漫画も好きです(間瀬元朗イキガミ』なんかのドギツイのも好きです)が、直球勝負のギャグ漫画の方が好きです。敬愛しているのは画太朗先生です。ギャグ漫画が終わるなんて時代ですかね。

最近のことですが、ブラックジャックを読み直しました。秋田文庫のBLACK JACK 12巻に掲載されている「デベソの達」の回にゴルゴが登場してます。88頁です。そんで、「すばらしい化石だ!こりゃまちがいなくゴルゴサウルスの骨格ですね!」て言わせてる。
※ゴルゴサウルス⇒白亜紀後期の二脚走行の肉食恐竜。体長は約7メートル、体高は約3メートル。東アジア、主にモンゴル、北アメリカに分布している。大きい頭、前方に前かがみになったからだ。二本指からなる異常に小さな手が特徴だそうです。

また、その203頁ではタモリが登場してて、「笑っていいとも」って言わせてる。

ブラックジャックは、体験に裏打ちされた弱者を思いやる優れた人格と他を寄せ付けない圧倒的な技術を持っていて、手塚先生はこの両者を兼ね備えたキャラクターを通じて、人間と社会を風刺している。こうゆうテーマを扱う作品であってもゴルゴやタモリを使う遊び心を決して忘れていない。そうそう漫画って遊びなんですっていう、我が意を得たりって感じです。

てか、ブラックジャックってかっこいいなー 何回もピストル突きつけられても信念を貫いてるし。えふはどうだ?無理っしょ。貫く信念もなく、人格は破綻に瀕し、技術もない。ただ、技術は努力すればなんとかなりそうだ。とりあえず、勉強でもしよう!!

ダメだ。ハウルの動く城みなきゃ!!あぶねぇー忘れるとこだった。